中小企業を取り巻く経営環境は厳しいものとなっています。こうした中で企業の競争力を強化するために、高い技術開発力や商品力、サービス提供能力、あるいは経営管理能力が今まで以上に求められています。
中小企業においては、資金面などの制約から外部からの人材獲得が難しいというのが現状です。中小企業の競争力強化のためには、社内人材を迅速に、計画的に育成していくことが重要です。
企業での人材育成は終身雇用・年功序列型の人事制度においてOJTや研修などにより、時間をかけてじっくりとゼネラリストを育成していく方法が一般的でした。しかし現在のような厳しい経営環境では、とてもこのような時間はかけていられません。企業内の人材を短期間で計画的に使える人材に育成していくことを考えていくべきではないでしょうか。
中小企業において求められる人材は大きく2種類に分類されます。1つは営業や生産、開発あるいは総務・経理などの各部門で要求される業務レベルを、高い生産性で遂行していく人材です。そしてもう1つは、そのような人材の集合である組織を将来に向かって導いていくリーダーです。この2種類の人材がいてはじめて企業は業績を向上させ、より競争力のある集団へと生まれ変わることができます。
しかし、上記のような人材は計画的に育成していかなければ決して生まれてきません。従来の「特定の技能を修得するための」研修、「見ていれば覚えるだろう」方式のOJTでは短期間での人材育成は困難です。人材育成に関して「育ってくるのを待つ」のではなく、「必要な人材を計画的に短期間に育成する」という考え方に転換していく必要があります。